よびごえ日誌


2020.11.12 【2020】よびごえ日誌

こんにちは!B類理科3年の荒川です!
11月12日は、第3回目のオンライン勉強会でした!
この後期のオンライン勉強会は、音楽の教育について事柄を取り上げて考えていく勉強会です。音楽の先生は、各学校に1人であることが多く、1人で決めなければいけないことが多いです。その時に役に立つような事柄について考えていく勉強会です。
 
今回のお題は、「赴任したその年にはじめて合唱部(合唱クラブ)ができました。その時、最初に生徒にやってもらう曲はあなたならどうしますか?アカペラ曲にしますか?伴奏つきの曲にしますか?」です。
アカペラ曲、伴奏つき、2グループに分かれて良いところを出していきました。
 
大まかな流れとしては
1. アカペラ曲、伴奏つきの曲、どちらの良いところを考えたいかを選択する。
2. 各グループに分かれて、15分ほどかけて良いところを出していく。この時、自分が選択しなかった方の意見を否定しない。(Zoomで行ったのでブレイクアウト機能を使って各グループに分かれた)
3. 中間発表を行う。小田さんから意見などをもらう。
4. 中間発表で気づいたことや、小田さんからの意見などを基に、もう1度良いところを探していく。
5. 最終発表を行う。
6. まとめ
このようになります。
 
実際に各グループでどのような意見が出たのか、原文をそのまま載せたいと思います。
 
 
【中間発表時】
 
~アカペラ曲グループ~
 
・一人一人の声がわかる→周りの声きく、自分の声もきく
・音とり、アンサンブル能力
・部活動としての特有さ(授業にはない経験、意識)
・なんとなくじゃ済まない→責任が重い→パート練ちゃんとやるのでは?
・課題にぶつかりやすい→成長、できた時の達成感
・難易度が高い曲が多い
・どこでもできる
・伴奏いらない(人が減らない)
・コミュニケーション、意見を出し合う
 →人間関係的なところ
・伴奏→アカペラだと、抵抗感あるけど最初にアカペラやっておくとハードル下がる気がす る
・「声だけ」の響きを味わえる、より合唱っぽい!!
・指揮を見る。
・ピアノに声量負けるっていう問題が一つ減る
・最低2人でもできる
・各パートの役割がけっこうはっきりしている(メロディー、伴奏っぽい)自分の役割→責任
 
 
~伴奏つきの曲グループ~
 
・歌いやすさ:テンポ、音程をつかみやすくなる音がとてもとりやすい(歌っているとき)
・曲への入りを意識しやすい
・音取りしやすい
・音取りを早く終わらせて表現の方に時間をかけやすくなる→授業との違いが感じやすくなる
・まとまった感、成功体験をつむことができる
・曲の雰囲気を掴みやすい、イメージの共有
・なんとなく伴奏の人が強弱をつければ歌えてしまう(先生が伴奏をやる前提)
・伴奏にはベースラインがある(ピアノの左手)
・音楽的な背景効果をあげること(論文より)
・テンポの感じ方
・伴奏があることによる安心感、伴奏が主導してくれる部分がある
・一体感が生まれやすい、音楽としてのまとまり
・視覚的に、集まるための中心になるものができる
・合唱への気持ちの切り替えがしやすい
・ある程度レールに乗っかって演奏できる
 
簡潔にまとめると
アカペラ曲グループ→自分たちの力で創っていく大切さ
伴奏つきの曲グループ→補助機能の大切さ
となります。ここで重要になってくる言葉が「自分と音楽の重要性」です。
アカペラ曲を最初に取り上げる場合、苦労は伴うが歌う人同士での結びつきが強くなるというメリットがあり、伴奏つきの曲を最初に取り上げる場合、ピアノを中心とする関係性なので、安易につながりやすいというメリットがあります。
これらを踏まえて、もう1度話し合いました。話し合った内容を原文そのままのせます。
 
 
【最終発表時】
 
~アカペラ曲グループ~
 
補助機能「~しやすさ」 → アカペラでも成立しうる?
集団形成
 
「しやすさ」
・お互いの声に合わせやすい(声の質や音程)
・指揮に合わせやすい
 ピアノに合わせると間接的?
・音とりの記憶(補助機能がないからこそ) 自分で覚えておかないといけない
【ピアノに引っ張られない】
・雰囲気の変えやすさ。
・音楽の方向性の定めやすさ
・指導者的にも管理しやすい
 
・モチベ、自分たちがやるぞ感
・ピアノで他パートを弾こうとしてた(縦を見る)。実際の現場から
 
 
~伴奏つきの曲グループ~
後半(補助機能以外に注目)
・見えていない課題(盛り上がり・フレーズ・特に言葉をどのように表現するか)を見つけ、それを解決する体験
・なんとなくうたえる、何となく曲になる 状態から どう表現するか、何となく歌わない
・伴奏をとって練習することもできる。伴奏ある⇄伴奏なし いいとこどり
・伴奏ありの曲→伴奏なしで歌ってみる→アカペラ 段階的に触れること可能
・きくものが多い 声だけでなくピアノの音を聴く(間奏などふくめ)
 他のパート&ピアノ 両方から情報を得て、感じて、表現を考える
・何もしない時間をどうするか 休符の間をどう生かすか (休符が多め、間奏)
・耳できくことに注力
 
様々な意見が出ました。2つのグループ両方とも、考えて意見をひねり出しました。
この日誌を読んでいる方も、自分ならどちらを選ぶのか考えてみると、案外気づくことがあるのかもしれないと思います。

僕個人は、今日のワークは本当に有意義だったなと思います。しかし、まだ勝ち負けにこだわってしまっている自分もいます。意見をたくさん言えた方が偉いとか、言えなかったからだめだとか、心の中でまだ思ってしまう自分もいます。でも、その自分に気づけて本当に良かったと思います。この日誌を読んでいる方には言えます。人間は汚くても弱くてもいいと思うのです。毎日毎日ちょっとずつ進んでいけばそれでいいのではないかと思います。
 
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます!

荒川