よびごえ日誌


2020.05.21 【2020】よびごえ日誌 vol.001

 こんにちは!A類3年生の伊藤真緒です。久しぶりのよびごえ日誌ですね。
 現在、新型コロナウイルスの影響で対面での活動ができず、例年のよびごえとは全く違う新年度を迎えています。合唱をすることはできませんが、合唱好きな人達が集まったメンバーなので、オンラインでも出来る形で学び続けようと頑張っています。「合唱作品をもっとたくさん知りたい!」という声が多かったこと、そして将来合唱指導や教育に関わりたい人が多いということで、作品探究と事例研究を中心としたオンライン勉強会を小田さんが計画して下さいました。一人だとなかなか踏み出せない時も、何かを一緒に始めてくれる仲間がいること、それを手助けして下さる小田さんには感謝しています。
 

 
 ということで、さっそく今日はオンライン勉強会第1回目です!
なんとこの勉強会では団員だけでなく、新入生や卒業生、他学科の方等…多方面の方が興味を持って下さり、総勢20人でZoomを行いました。
今日の流れは、
○各紹介
○オンライン勉強会の概要説明
○作品を通した体験研究(概要・目標の共有、進め方について)
○今日の振り返り
です。
 自己紹介はコンパクトなものでしたが、しっかり顔と名前は一致しました。(Zoomは常に名前が表示されているので有難いです)
 
 この勉強会では、合唱作品を《体験的な価値(教育学的な視点)》から探究していきます。また、指導法も切り離して考えるので、まさに作品そのものが持つ教育的可能性にフォーカスしていくということです。その作品を体験することで得られることや他の作品とは違う楽しさを見つけ、合唱指導において選曲をする際に役立てたいと思います。
 
 第1回目なのでメインの研究に時間を取ることはできませんでしたが、今日は『きっと ほんとは みんな』「きっと ほんとは みんな」(里乃塚玲央作詩/大田桜子作曲)を取り扱いました。私はこの曲を知らなかったのですが、同じ曲集の中の「学校へ行きたい」は印象に残っている作品の一つです。小学校6年生の時(2011年度?)に県大会でこの曲を初めて聴き、強い衝撃を受けたのですが、その年のNコンブロック大会でも全国大会でも金賞を取った学校が「学校へ行きたい」を歌っていたのを思い出しました。他に、大田桜子さんの作品では『地球のてっぺん』や『にんげんとせかいのふしぎ』が好きです。
 話が逸れてしまいましたが…、これを「歌っていて楽しい」「なんか心動かされる」ではなく、「この作品ならではの体験・学びは何か」「この作品を取り扱った先にどのような変化があるのだろう」という風に考えていくわけです。「きっと ほんとは みんな」でいえば、歌詞に多く登場する「好き」の歌い分けによって強弱や発音の効果について考えるようになる、掛け合いの部分で他パートを意識し始める、といった変化が子供たちに現れるのではないかと思いました。私は楽譜と音源からこのようなことを考えましたが、まず詩に着目してみる人もいるかもしれませんし、他のメンバーや小田さんからは全く違った視点・距離感からの考えを得られると思います。いつも課題に一人で向かう時間が多いので、いろんな人の視点に触れる機会はとても楽しみです。
 
 終わりに。よびごえ日誌のアーカイブを読み返していると、楽譜とにらめっこしながら意見を交わしたり、本番に向けて練習に励んだり、今日は何人いるんだっけ~と言いながら椅子を並べていた日々すらも恋しいです(笑) が、いつかこれを見返した未来の自分が「こんな不況もあったけど有意義な時間だったな」と思えることを願って…!
今できることを頑張りたいと思います。
 
次回のよびごえ日誌は谷さん、お願いします!

伊藤