よびごえ日誌


2019.07.29 【2019】よびごえ日誌 vol.013

こんにちは、滝澤奏有美です。
今回の練習では、まずストレッチをして、アキレス腱を伸ばすことから始めました。次に発声練習で、声のポジションについて考えました。2人組になって、そのうちの1人の手の上下運動に合わせてもう1人が声のポジションを前後させて歌うという練習でした。ポジションの前後と口の開け方の連動性についても気づくきっかけになりました。同じポジションを求めたくても、人によって口の形の変化が違うという発見や、深い→浅いは簡単だけど、浅い→深いは難しいという声もありました。
 
前回で「お母さん」の音取りが完了していたので、小田さんの進行のもとで、一度通して歌ってみました。時々和音を確認しながらの練習でした。
次に、「恐怖」というものは技術的にどうやって表せるのか、「恐怖」を表現するにはどのような要素が必要だと思うかについてパートごとに話し合い、全体で共有しました。
 

 

 

 
何が起こるのか分からない’急な変化’、不自然な子音、暗さ、調の不安定さ・無調、2度などのぶつかる音程、同音の連続、低音のアクセント、半音の動き、ずっと同じ幅での平行な音程、減七音程などが、「恐怖」を想起させる要素としてあがりました。怖さには色々あって、そしてそれは状況によって違うもので、常に普遍的な感情ではないということも学びました。「お母さん」には、技法的には、話し合いであがったような「恐怖」のピースは揃っています。楽譜からそのサインを見つけて、それを活かして「恐怖」を再現できるようになることが、この曲を練習するうえでの課題だと思いました。
 
この日が夏休み前最後の練習ということで、今後の方針を考える為にも、これからよびごえで何を学びたいかを1人ずつ出し合いました。あがったのは、指導言について、声を「合わせる」とは何か、複数の音の中で自分の音を正確に歌唱する方法、指導実践、歌う前の体ほぐしやストレッチは本当に有効なのか、解釈と実践の関連、音楽を通した先にある学び、一斉指導の限界、歌うための環境づくり ということです。多様な言語の発音、体と行動の関係、そもそも合唱の発声とは何か、楽譜を解釈する方法論、子どもの状態を見取って教育にフィードバックすること、合唱団内部の人間関係の構築について、ということも、勉強すべき事項だと話がありました。夏休みの、時間があるうちに、それぞれで研究を進めたいと思います。
 
次の日誌は、神谷咲妃ちゃんにお願いします!

滝澤